4月8日は、「忠犬ハチ公の日」です。1934年のこの日に
ハチの銅像が建てられました
これはおよそ100年前に、実際にあったストーリーです
ハチは、東京の渋谷駅まで、飼い主の帰りを出迎えに行き
飼い主の死去後も約10年にわたって通い続けて飼い主の
帰りを待っていました

ハチは1923年生まれの秋田犬(オス)
犬好きの東京帝国大学の上野教授が、秋田犬を飼いたい
とのことで、当時30円という価格で!翌年、上野宅に
やってくることになりました
朝の散歩と通勤をかねて、毎朝一緒に渋谷駅に通っていたので
ハチは上野教授の帰りを渋谷駅で待つようになり
毎日欠かさず出迎えるのが日課となりました
しかし1925年、ハチと過ごしてまだ1年半もたっていないのに…
上野教授は急死してしまいます
それから毎日ハチは、渋谷駅で上野教授の帰りを待ち続けました
。。。約10年間ですよ。。。
上野教授の死後、妻の親戚の呉服屋へ預けられたものの
人懐こさがアダとなり、お客が来るとすぐ飛びついてしまうため
商売にならず(笑)別の家に移されるも、散歩中に渋谷へ
向かって逃走を繰り返す!再び上野宅に戻るも、
畑を荒らしてしまうため、最終的にハチを小さい頃から
可愛がっていた植木職人宅へ引き取られることとなりました

上野教授が亡くなってから、2年余りがたった頃ですが
この頃から渋谷駅で、上野教授が帰宅していた時間に
ハチが頻繁に目撃されるようになりました
植木職人さんはハチのことをとても愛情を持って育てて
いましたが、ハチは渋谷駅を訪れては、道ゆく人々を見て
食事のために今の飼い主宅に戻っては、また渋谷駅に向かう
ということを繰り返していたそうです
ハチが渋谷駅を訪れる際には、途中の上野宅に必ず立ち寄って
窓から中を覗いていたそうで。。。
このことを知った、日本犬保存会の会長さんが、ハチのことを
新聞に寄稿しました。それによってハチは広く知られるようになり
「ハチ公」と呼ばれ可愛がられるようになりました
ハチに食べ物を持ってくる人も多く現れるようになって
その人気から、渋谷駅はハチが駅で寝泊まりOKの
VIP待遇するようになりました♪
上野教授が死去してから10年近く経った1935年
3月8日、ハチは満11歳で亡くなりました
12日には渋谷駅で人間さながらの葬儀が
執り行われたそうです
ハチは今、上野教授と同じお墓で眠っています
