私はいちおう外国人に日本語を教える資格を持っているので
日本語学習のテキストも持っております。
テキストあるあるですけど、なかなかツッコミどころの多い
特に初級ではよそよそしい、生あたたかい会話が繰り広げられて
います

日本語学習では最初に「です・ます」調を学びます
これは学習者(外国人)さんたちにとって不利益にならないように
との思いからなんですね。「です・ます」はていねいで、
相手に敬意を表す文体なので、目上でも目下でも失礼にならず
人間関係を壊すリスクもなく、安全です
ただ、基本的に「親しくない相手」に使うので
ずっとこの調子で話していたら、いつまでたっても相手との
距離は縮まりませんよ♪


なんて盛り上がらない会話なんでしょう
学習者向けのテキストは、相手に不快感を与えないように
という言い回しに重点を置きすぎてるような気がします

「金曜日の晩は、ちょっと…」晩 よりも夜 の方を使う方が多いと
思うのですが。それに何もここまで日本式の断り方を
強要しなくてもいいんじゃないんですかね(汗)

あと、無駄に謙遜しなくていいですから〜
現実にこんな会話はよそよそしすぎなので
とりあえず「です・ます」調を使えるようになったら
知り合いの人を相手にして、自然な口調に慣れていってください
たとえ知らない日本人相手でも、間違いを恐れる必要はないと
思うんですよ。自慢じゃないですが、私たち日本人は英語学習で
散々苦しめられているので、語学学習の大変さをよおく分かっている
つもりです。しかも、日本で!日本人相手に‼︎平気で
ナチュラルスピードの英語で話しかけてくる外国人のかたも
それはもう、たくさんいらっしゃいます(私も体験済み)
そんなとき、日本語で一生懸命伝えようとしている外国人の方
がいたら、こちらも意味を理解しようとがんばってしまいます
時には、迷惑そうな顔をされることもあるかもしれません
でも、どこの国にもイヤな奴はいますから、そういう人に当たったら
たまたま運が悪かった、くらいに思ってください
見た目で相手が外国の人だと分かれば、日本語を間違うのは
想定済みです。ワザとでないことくらい伝わりますよ
私も飲食店で、アルバイトの外国人の女の子に
「お客さま〜 このお皿〜 お下げしていいか?」
と聞かれた時は吹きました(笑)

テキストと、現実の会話のギャップは大きいです
だからこそ初級で終わらずに、レベルアップして
生の会話に近づいていく喜びがあるんですよね♪