伝承折り紙 traditional origami

折り紙は日本の伝統的な文化的芸術であり、少なくとも
1000年以上の歴史があるとされています

折り紙の起源については、はっきりと分かっていないそう
なんですけど、平安時代(794〜1185年)の貴族たちが
紙を折って贈り物や大切なものを包んで遊んでいた、という
話が伝えられています。この時代は礼儀作法が重んじられ
薬味やお金、お香、扇子などを包むためのさまざまな折り紙が
生まれました。じかに物を置くのではなく、紙をひと折りすることに
感謝の心や、やさしさを込めたんだとか。

日本は過剰包装だ〜!って言われるルーツは
どうやらここにあるみたいですね

この時代に着ていた十二単(じゅうにひとえ)にも
折り紙の色合わせや、紙の重なりの工夫を取り入れて
楽しんでいたようです

…言われてみればナルホド〜って思います
実際12枚ではないんですが、重さは10〜15キロ!

和紙の技術は確立したものの、紙は高級品の時代だったので
神聖なものとされたのでしょうか、神への供物を包むような
神事に用いられ、儀礼折りとして発展していきました

江戸時代(1603〜1868年)になると和紙の生産量も増え
折り紙が広く普及しました。そしてその時代から、今日まで
受け継がれてきたものを『伝承折り紙』と言います。

親から子へ、手から手へと伝えられたもので、いつ誰が
最初に考えたのかは分からないそうです

私にとっても小さい頃は、折り紙はとても馴染みがあり
折って遊んだり、中に手紙を書いたりしていましたね

今回は長い歴史を経て、伝えられてきた作品をご紹介します!

かぶと

5月の端午の節句のときに、きっと日本中の幼稚園や小学校で
作られたことでしょう。新聞紙などの大きな紙で折れば
頭にかぶることもできるんですよ

かたつむり

昔はよく葉っぱの上に乗っているのを見たんですけど…
最近お目にかかりませんねぇ。

セミ

比較的簡単に作れるうえに、特徴がよく表現されてます

かめ

亀は長寿や夫婦円満の象徴とされて、折り紙でも
古くから親しまれていました

つる

誰もが一度は折ったことのある、定番中の定番!
なぜ日本人はやたらと鶴を折るのか?というと、私たちの
先祖は鶴を『幸せ告げる使者』として迎え入れていたそうなんです
「田んぼに鶴が舞い降りると、富と福が入る」
「鶴の夢を見ると長生きする」など鶴にまつわるさまざまないわれも
あるらしいです

鶴を折っていた時によく思っていたのは、
この位の難易度って、器用と不器用の分かれ目だなぁと…
くちばしや尾っぽがピシッとキマる人は器用です
私は後者で…いつも裏紙の白い部分が見えちゃってましたね

遊んだり、実用的な作品もあります

ピョンピョンがえる

後ろのバネになっている部分をゆびで押さえると
カエルがピョンと跳ねます

ふうせん

穴から息を吹き込んで、立体的にふくらませます
下から手で打って、落とさないようにポンポン遊びます♪

しゅりけん

男の子大好き!な折り紙です
2枚の紙を組み合わせて作るので配色を変えて
何個も作るのですよ♬

はこ

真ん中の箱は「つの香箱」です。江戸時代に盛んだった
“香道“の道具を入れる四角い箱を“香箱“といいます
こちらは角がついているためこう呼ぶそうです
節分の時、豆を入れたりしたな〜

何か作ってみたいものあったでしょうか?
YouTubeなどの動画の方が分かりやすいと思います
ぜひ鶴レベルを目指してみてくださいね!

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