今年もまたこの日が来てしまいました
2011年3月11日 14時46分 東日本大震災が発生
マグニチュード9.0 最大震度7の東日本各地での大きな揺れや
大津波、火災などにより、死者、行方不明者は
2万2200人以上にのぼりました
私は東日本在住です。でも東北地方ではなく
関東地方なので、大切な人を亡くしたり、家が壊れる
などの被害はありませんでしたが、震度6強の揺れのため
数日間ライフラインが絶たれるという経験をしました
日本では30年前に 阪神・淡路大震災で6500人程が亡くなり
昨年も能登半島地震で500人以上が亡くなりました
ただ、実際自分が経験したこの地震はとても強烈に心に刻まれていて
8月15日の終戦記念日正午の1分間黙とうは忘れても
3月11日だけは、どこにいても、この時間には黙とうして
手を合わせたい気持ちでいっぱいです

奇跡の一本松;この木だけ津波に流されずに耐えた
ほんの数時間のうちに2万人以上の人が亡くなりました
14年という歳月が流れても、あの日がかえってくることはありません
被災された人たちの以前の生活が戻ってくることもありません
岩手県大槻町の海の見える高台に、大切な人に「想い」を伝える
『風の電話』があります

庭師の男性が、亡くなった親戚と「話す」ために自身の庭に
電話ボックスを2010年に設置したのが始まりだそうですが
翌年の震災で、被災した人たちのために一般開放されました
その中には黒いダイヤル式の電話が一台置かれています
もちろん電話回線はつながっていません
でも亡き人とつながっている、そんな思いで
訪れる人が絶えません
電話ボックスの中に入り、受話器に向かって故人への想いを
語りかけます。

ある方は遺体さえ見つからないお父さんに、またある方は妻とお子さんに、
またある方は無くなってしまった自宅のダイヤルを回してじっと
無言で佇んでいたりと。。。
この場所の空気というか風というか、やさしい空間に包み込まれる
感じがするそうです。電話でたくさん話すと、はきだした分、
空気が体の中に入ってきて、生きている実感がすると。
今朝の新聞やニュースを見ても、まだまだ行方不明の家族を
探し続けている人たちがいます
そして今日も、風の電話ボックスを訪れている人がいるのでしょう
あの日、私はたまたま仕事が休みで、自宅の2階にいました
ゆあんゆあんとした、イヤ〜な感じの横揺れがきて
今までの地震とは違う予感がして、ベランダに続く窓を
開けました。火事の時は窓を閉め、地震の時は窓を開けるのは
小中学の避難訓練で体に染みついています!
そしたらダダダダダと激しい縦揺れがきて、片足はベランダ、
片足は部屋、というポジションで、目の前の家の屋根瓦がガラガラと
崩れていくのを見ていました
もし家が倒れるとして、ベランダから庭に飛び降りたら
足を骨折するかな?とか考えていました
揺れてる時間もほんと長くて、早くおさまることを祈ってました
しばらくして揺れが鎮まっていったとき、あぁ、助かった。。。
って思いましたね…